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展覧会コレクション・アラカルト 2017

ex-143 コレクション・アラカルト2017

小杉放菴《野水のほとり》
小杉放菴記念日光美術館蔵
(前期展に出品)

ex-143 コレクション・アラカルト2017

森田恒友《緑野》
小杉放菴記念日光美術館蔵
(後期展に出品)

前期|2017年1月1日[日・祝]~2月5日[日]
後期|2017年2月11日[土・祝]~3月20日[月・祝]

休館日=毎週月曜日(祝日のときは開館し、その翌日を休館)
    年始休館1月4日~6日
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

 小杉放菴記念日光美術館は、明治・大正から昭和の時代にかけて幅広い分野で活躍した日光出身の画家・小杉放菴(1881-1964)の画業を顕彰することを目的に、御子息の故・小杉一雄氏(早稲田大学名誉教授)より寄贈いただいた1400余点の作品をコレクションの中核として、1997(平成9)年10月に開館しました。

 東京大学・安田講堂の壁画習作《泉》に代表される、「未醒」と名乗っていた時代の作品から、洋画・漫画の技術を活かした大正時代の日本画や、雅号を「放庵」(のちに「放菴」)へと改めたのち、「放菴紙」と称される越前の麻紙に描いた花鳥画など、初期から晩年にいたる画風の変遷を辿ることができる作品を収蔵しています。

 また、日光に所縁のある作品の収集にも努めており、名誉市民であった歌人・清水比庵(1883-1975)など、地域に関係する作家の紹介にも積極的に取り組んできました。明治期に、外国人観光客に向けた土産物として描かれた東照宮の建造物の水彩画や、日光を旅行した画家たちによる風景画の数々、あるいは「日光アール・ブリュット」としての秋山俊也の作品、場所との関わりにおいて企画された展示を機に収蔵されることになった現代美術の作品なども、当館の性格を象徴する、重要なコレクションだといえるでしょう。

 このほか、小杉放菴が兄事した吉澤儀造(1869-1903)や、油彩画と水墨画の融合を目指した今関啓司(1893-1946)、彫刻と絵画の両方の分野で才能を発揮することになった中村直人(1905-1981)、油彩画・水墨画・絵本原画などに確かな実力を示した斎藤博之(1919-1987)といった画家たちの代表的な作品も、まとまって収蔵されています。

 小杉放菴が師事した五百城文哉(1863-1906)の作品や、大正時代の中頃以降、非常に親しくしていた木村荘八(1893-1958)による青年時代の油彩画や挿絵の原画など、美術史的に貴重な作品も少なくありません。

 小杉放菴記念日光美術館では、以上のような作品を、順次、展覧会で御紹介しながら、小杉放菴の全体像、そして、近現代における日光の文化の実像に迫るため、より充実したコレクションの形成に努めてゆきたいと考えています。

詳細情報
会場 小杉放菴記念日光美術館 展示室
主催 公益財団法人 小杉放菴記念日光美術館/日光市/日光市教育委員会
料金 一般720(640)円、大学生510(460)円、高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
広報 「コレクション・アラカルト2017―前期」展出品目録.pdf
「コレクション・アラカルト2017―後期」展出品目録.pdf
お問い合わせ 小杉放菴記念日光美術館
〒321-1431 日光市山内2388-3
telephone:0288-50-1200