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展覧会⽇光東照宮400年式年大祭記念
社寺を描いた絵画展

ex-136 社寺を描いた絵画展

五百城文哉《東照宮・陽明門》
1892-1905(明治25-38)年頃
小杉放菴記念日光美術館蔵

2015年9月19日[土]~11月3日[火・祝]

休館日=毎週月曜日(祝日のときは開館し、その翌日を休館)
※ただし、11月2日の月曜日は特別開館いたします。
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

 1890(明治23)年に、東京から日光までの鉄道が全通すると、避暑地として最適な場所であった日光は、多くの外国人たちも訪れるようになり、国際観光都市として発展してゆく基礎が築かれます。さらに、1899(明治32)年の条約改正で、それまで制限のあった外国人の国内旅行や居住が自由になると、より多くの外国人観光客が訪れ、日光は賑わいを増しました。そして、こうした外国人観光客が、本国への土産として持ち帰るための水彩画が、日光に縁の深い五百城文哉や小杉未醒(放菴)をはじめとする画家たちによって、数多く描かれるようになります。

 これらの水彩画は、いずれも、絢爛たる二社一寺(東照宮・輪王寺・二荒山神社)の建造物や、杉並木の街道など、日光の代表的な景観を精緻に描きあげたもので、外国人にたいへん喜ばれました。近年になって欧米から買い戻され、本展で展示されている水彩画の多くが、100年以上たったいまでも、ほとんど色あせることなく、瑞々しい美しさを保っている事実は、遠い海の彼方で、いかに大切に保存されてきたのかを物語っているでしょう。

 また、最近では、こうした水彩画の販売を斡旋する専門の美術店が日光や横浜に存在し、三宅克己、丸山晩霞、吉田博らの著名な画家たちが、青年時代に、それらの制作に関わっていたこと、あるいは河久保正名や沼辺強太郎のように、日光に居住し、専ら土産絵を描いていた画家たちがいたことなども明らかになってきました。このような歴史は、従来の近代美術史で、ほとんど語られることがなかった側面です。

 今回の展覧会では、日光東照宮400年式年大祭が斎行される記念すべき年に、小杉放菴記念日光美術館が開館以来、力を入れて収集してきた「社寺を描いた水彩画」を中心として、明治期からの国際観光都市・日光が、どのように描かれてきたのかを御紹介したいと考えています。

詳細情報
会場 小杉放菴記念日光美術館 展示室
主催 公益財団法人 小杉放菴記念日光美術館/日光市/日光市教育委員会
料金 一般720(640)円、大学生510(460)円、高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
広報 「日光東照宮400年式年大祭記念 社寺を描いた絵画」展出品目録.pdf
お問い合わせ 小杉放菴記念日光美術館
〒321-1431 日光市山内2388-3
telephone:0288-50-1200