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展覧会⽇光学 美術篇 壱
アイスホッケーの美――スポーツ美学の観点から

ex-120 アイスホッケーの美

2012年11月23日[金・祝]~12月24日[月・振休]

休館日=毎週月曜日(祝日・振替休日のときは開館し、その翌日を休館)
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

 藝術あるいは「美」に関わる営みとスポーツとの関係については、すでに、50年以上もむかし――1950年代初頭に、京都学派の流れをくみ、「中井美学」と称される独自の美学理論を構築した中井正一によって精緻に理論化されています。

 また、近年でもドイツの哲学者ヴォルフガング・ヴェルシュが、「スポーツ――美学の視点から、さらには藝術として?」という、スポーツと藝術の類似性について鋭い解析を行なった論考を発表し、大きな注目を集めました。この論考では、かつてのスポーツは精神を鍛える手段として倫理の領域に属していたが、現在では、アスリートたちの鍛え上げられた肉体自体が観賞の対象となるように、プロのレベルでのスポーツが、美的あるいは感性的なものとしての性格を帯びてきていと指摘されています。

 このように、現代の文化的な状況において、藝術とスポーツの概念が、これまでにないほど接近してきているという認識のもと、さまざまなスポーツに関わっていた小杉放菴の名前を冠した美術館で、長年にわたって撮影されてきたスポーツ写真――それも、日光の人たちにはとくになじみ深く、まさに市民的なスポーツといえるアイスホッケーを対象とした写真を展示し、かつて、中井美学によって分析された観点からの楽しみ方を提示してみたいと思います。

詳細情報
会場 小杉放菴記念日光美術館 展示室
主催 財団法人 小杉放菴記念日光美術館/日光市/日光市教育委員会
協力 H.C.栃木日光アイスバックス/古河電気工業株式会社 日光事業所
料金 無料
関連イベント ●関連企画1
美学講座012(表篇)「スポーツ写真を見る物理的瞬間の記録と「動き」の感性的認識」
講師:内野博子 氏(美学者)
日時:2012年12月16日[日] 午後2時~4時

●関連企画2
「アイスホッケーの防具とユニホームを着てみよう」
会期中、展覧会をご覧いただいた方が、アイスホッケーの防具とユニホームを着用して記念撮影ができるイベントです。
協力:THE HOCKEY SHOP
広報 「アイスホッケーの美」展チラシ.pdf
「アイスホッケーの美」展出品目録.pdf
お問い合わせ 小杉放菴記念日光美術館
〒321-1431 日光市山内2388-3
telephone:0288-50-1200