1997（平成９）年10月８日に開館した小杉放菴記念日光美術館が、今年、開館15周年を迎えることを記念して、所蔵している小杉放菴の作品の中から選りすぐった逸品の展示を行ないます。

　小杉放菴が「未醒」の雅号を名乗っていた若い時代の、洋画および洋画の影響を色濃くのこした初期の日本画から、独特の風合いをもつ特注の越前麻紙＝放菴紙に滋味豊かな墨線を生かした淡彩の日本画と、その制作の基礎となる寫生画にいたるまで、合併後の日光市が実施してきた毎年の作品購入により、一層の充実が図られた美術館コレクションの最新の収集品も含めて御紹介いたします。