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展覧会⽇光×会津
小杉放菴と喜多方美術倶楽部の人びと

ex-100 小杉放菴と喜多方美術倶楽部の人びと

ex-100 小杉放菴と喜多方美術倶楽部の人びと

2010年4月17日[土]~5月30日[日]

休館日=会期中無休
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

 かつて、大正時代の会津地方に、「喜多方美術倶楽部」というユニークな美術後援会がありました。素封家の田代与三久を中心に、地元の有力者である商人たちが、東京で活躍する画家を招いては画会を開き資金を援助していたこの会を通して、小川芋銭、小川千甕、名取春仙、山内神斧といった数多くの画家たちが蔵座敷に逗留し、作品をのこしています。

 そして、小杉放菴もまた森田恒友を通してこの会に関わっていたことが、近年、福島県立美術館や喜多方市美術館の調査によって明らかとなりました。喜多方美術倶楽部に参加したメンバーのなかには、小川芋銭や森田恒友など、新傾向の画風で注目されていた日本画団体・珊瑚会の会員を中心に、日本画・西洋画の両方を手がけた画家や、漫画も得意とした画家たちが目立ち、共通する経歴をもつ小杉放菴と交友の深かった画家が多かったことが注目されます。

 また日光と会津は、もともと江戸と会津を繋ぐ、参勤交代や物流のうえで重要な街道であった会津西街道(今市~会津若松)で結ばれた土地でもあります。1868(慶応4/明治元)~1869(明治2)年の戊辰戦争の折には、現在の日光市今市も戦場となり、この戦争の後、会津藩最後の藩主・松平容保は、日光東照宮宮司や、保晃会初代会長を務めています。

 今回の展覧会は、「喜多方美術倶楽部」をキーワードに、小杉放菴とその周辺の作家たちの活動を見直すものであり、日光と浅からぬ関係の歴史がある会津の美術をご紹介する初めての試みでもあります。

詳細情報
会場 小杉放菴記念日光美術館 展示室
主催 財団法人 小杉放菴記念日光美術館/日光市/日光市教育委員会/下野新聞社
後援 野岩鉄道株式会社/東武鉄道株式会社
協力 福島県立美術館(特別協力)
料金 一般700(630)円、大高生500(450)円、中学生以下は無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
広報 「日光×会津 小杉放菴と喜多方美術倶楽部の人びと」展チラシ.pdf
「日光×会津 小杉放菴と喜多方美術倶楽部の人びと」展出品目録.pdf
お問い合わせ 小杉放菴記念日光美術館
〒321-1431 日光市山内2388-3
telephone:0288-50-1200