1. ホーム
  2. 展覧会・催し物
  3. 2019年度
  4. ex-157 木版画で旅するにっぽんの風景

展覧会平木コレクション
木版画で旅するにっぽんの風景
―吉田博と川瀬巴水を中心に―

ex-157 木版画で旅するにっぽんの風景

吉田博《陽明門》
平木コレクション

ex-157 木版画で旅するにっぽんの風景

川瀬巴水《日本風景集Ⅱ関西編 高野山鐘樓》
平木コレクション

2019年7月13日[土]~9月8日[日]

休館日=毎週月曜日(祝日・振替休日のときは開館し、翌日を休館)
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

 雄大な山々、果てしない海、澄んだ川や湖、そして自然と調和する寺社。日本の美しい風景は、今もなお人々を魅了します。
 古くから愛された日本の風景ですが、大正から昭和初期にかけて、日本人の風景観は大きく変わりました。まず、これまで「信仰」の対象であった山は、西洋から登山文化が移入されたことにより、「美」の対象となったほか、1927(昭和2)年には、「日本新八景」が投票によって選出されるなど、新しい時代にふさわしい風景美が人々に求められました。また、1923(大正12)年の関東大震災から復興した東京には、新たにコンクリート建築が建ち並び、街並みは大きく変わりました。

 さらにこの時期、衰退の危機に瀕した木版画界に、二つの新たな動きが起こります。まず、版元・渡邊庄三郎は、伝統的な浮世絵版画の技術を活かしつつも、絵師に気鋭の画家を起用することにより、現代的エッセンスを加えた「新版画」を生み出しました。吉田博と川瀬巴水は渡邊のもとで絵師を務め、優れた風景版画を世に送り出しました。
 もう一つ挙げられるのは、「創作版画」です。下絵・彫り・摺りを全て一人の画家が行なうのが特徴で、画家の個性が存分に表われています。

 本展は、平木浮世絵財団が所蔵する吉田博と川瀬巴水の新版画を中心に、多くの画家たちが手がけた創作版画を一堂に会し、「山」「水」「寺社」「東京」の四つの視点から、日本の風景美と大正から昭和初期にかけての木版画の新たな動きを追います。

詳細情報
会場 小杉放菴記念日光美術館 展示室
主催 公益財団法人 小杉放菴記念日光美術館/日光市/日光市教育委員会/公益財団法人平木浮世絵財団/下野新聞社
協力 株式会社アートワン(企画協力)
料金 一般720(640)円、大学生510(460)円、高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方とその付き添いの方1名は無料となります。
※第3日曜日「家庭の日」(7月21日、8月18日)は、大学生は無料。
※7月28日[日]は「親子の日」につき、お子様(高校生以下)連れの保護者の方は、2名まで無料となります。
関連イベント ●記念講演会「移りゆく風景―江戸から昭和へ―」
  講師:森山悦乃 氏(公益財団法人平木浮世絵財団 主任学芸員)
  2019年8月18日[日]午後2時より(90分程度)
  ※入館券をお求めのうえ、お時間までに受付前にお集りください。
●担当学芸員によるギャラリー・トーク
  2019年7月13日[土]、7月21日[日]、8月3日[土]、9月8日[日]各午前11時より(1時間程度)
  ※入館券をお求めのうえ、お時間までに展示室にお集りください。
広報 木版画で旅するにっぽんの風景展プレスリリース.pdf
木版画で旅するにっぽんの風景展チラシ.pdf
木版画で旅するにっぽんの風景展出品目録.pdf
お問い合わせ 小杉放菴記念日光美術館
〒321-1431 日光市山内2388-3
telephone:0288-50-1200