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展覧会風景の近代
―写実から心景へ―

ex-166 風景の近代―写実から心景へ―

国府浜国太郎《東照宮・陽明門》
1900(明治33)年
小杉放菴記念日光美術館蔵

ex-166 風景の近代―写実から心景へ―

小杉放庵《厳島風景》
1933(昭和8)年
小杉放菴記念日光美術館蔵

2021年2月20日[土]~4月4日[日]

休館日=毎週月曜日(祝日は開館し、その翌日を休館)
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

 「風景」は、古くから洋の東西を問わず描かれてきた画題です。日本においても実に様々な風景画が描かれてきましたが、明治という新たな時代の幕開けとともに興隆した「洋画」により、その様相は大きく変化します。
 黎明期の洋画を知る上で欠かせないのが、1876(明治9)年に開校した「工部美術学校」の存在です。西欧諸国に比肩するため、明治新政府が殖産興業の一環として設立した学校ではありましたが、政府の思惑とは別に、浅井忠や小山正太郎らの画道を志す若者たちが集まりました。しかしながら、財政難によりわずか7年で閉校。さらに、これまでの欧化政策の反発から、洋画は不遇の時代を迎えます。その間、彼らが身につけた「写実」は、外国人観光客が買い求めた、日光などの名所を題材とした「おみやげ絵」の制作に利用されたのでした。
 明治の半ば、黒田清輝が印象派風の明るい色彩を携えて帰国したことを機に、次第に洋画は認められるようになり、明治末から大正にかけては、水彩画の普及と自然主義文学の台頭により、「身近な風景」の美を見出されるようになります。
 そして昭和の始めには、画家たちは西洋の模倣から脱し、自己の画風を確立します。とりわけ、日本画・洋画ともに独自の画境を開きつつあった小杉放菴と、還暦を過ぎて「単純化」の境地に至った藤島武二が代表的な存在として挙げられます。彼らの風景画を見ると、タッチや風景へのまなざしに、画家の個性が表れていることが明らかになります。
 「写実」的に描かれた風景は、いかにして「心景」へと変化したのか。本展は、近代日本の風景画の変遷を当館の所蔵作品によりたどるものです。

詳細情報
会場 小杉放菴記念日光美術館 展示室
主催 公益財団法人 小杉放菴記念日光美術館/日光市/日光市教育委員会
料金 一般730円、大学生510円、高校生以下は無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、日光市公共施設使用料免除カードの交付を受けた方とその付き添いの方1名は無料
※第3日曜日「家庭の日」(2月21日、3月21日)は、大学生は無料
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、当面の間、15名以上の団体利用はご遠慮いただいております。
お問い合わせ 小杉放菴記念日光美術館
〒321-1431 日光市山内2388-3
telephone:0288-50-1200