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展覧会開館20周年記念
小杉放菴 コレクション名品撰

ex-144 小杉放菴 コレクション名品撰

2017年4月8日[土]~6月25日[日]

休館日=毎週月曜日(4月17日は特別開館)
開館時間=午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

 1997(平成9)年10月に開館した小杉放菴記念日光美術館は、今年、開館20周年を迎えます。この記念展の第1弾として、開館以来収集してきた小杉放菴作品の数々から厳選した逸品を、当館コレクションの原点である小杉放菴の寫生画コレクションとあわせてご紹介いたします。

 日光に生まれた小杉放菴は、少年時代に五百城文哉の内弟子となって洋画の基礎を学びました。そして上京後、画塾・不同舎での研鑽、従軍記者としての日露戦争派遣、新聞・雑誌での漫画の仕事といった経験を積み、文部省美術展覧会(文展)で受賞を重ねる、新進気鋭の洋画家として注目される存在となりました。
 しかし、1913(大正2)年から翌年にかけてのヨーロッパ巡遊中、東洋に帰るべき道を見出したことは、画家としての価値観を変える大きな出来事でした。帰国後、横山大観に誘われ、再興された日本美術院に参加して洋画部を主宰。同院脱退後、1922(大正11)年には今も続く洋画団体・春陽会を結成し、リーダー的存在として活躍しました。美術史上ではここまでの小杉放菴の名は、洋画家として強く記憶されていましたが、じつはこの間にも数多くの日本画を描いており、それは、ときに日本美術院の画家たちにも影響を与えたのではないかと指摘されるほどの、独学とは思えない質の高さを持っていました。単純に洋画時代、日本画時代と割りきることの出来ない点に、小杉放菴の美術史的な位置づけの難しさがあり、また、魅力が秘められているともいえるでしょう。

 今回の展覧会では、こうした小杉放菴の明治・大正期の知られざる逸品から、その代名詞ともいえる昭和期の花鳥画や道釈画の数々により、小杉放菴の魅力を伝えたいと思います。なお本展では、滋賀県・摠見寺寄託の襖絵のうち、名品と名高い《閑庭春禽》《山行》《石上》を公開いたします。

詳細情報
会場 小杉放菴記念日光美術館 展示室
主催 公益財団法人 小杉放菴記念日光美術館/日光市/日光市教育委員会
料金 一般720(640)円、大学生510(460)円、高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方とその付き添いの方1名は無料となります。
※第3日曜日「家庭の日」(4月16日、5月21日、6月18日)は、大学生は無料となります。
※6月11日は「県民の日」にともない入館料のみ無料となります(駐車料金別)。
関連イベント ●開館20周年記念講演会「小杉放菴の東洋回帰」
  講師:出光佐千子 氏(青山学院大学准教授、出光美術館学芸員)
  2017年6月17日[土]午後1時30分~
  ※入館券をお求めのうえ、美術館受付前にお集りください。
●担当学芸員によるギャラリー・トーク
  2017年5月20日[土]、6月24日[土]
  各時間 午前11時~(1時間程度)
  ※入館券をお求めのうえ、美術館受付前にお集りください。
広報 小杉放菴コレクション名品撰チラシ.pdf
小杉放菴 コレクション名品撰出品目録.pdf
お問い合わせ 小杉放菴記念日光美術館
〒321-1431 日光市山内2388-3
telephone:0288-50-1200